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京アニ、原因解明に再現実験重要
「吹き抜け構造」で被害拡大か
2019/8/3 18:54 (JST)
©一般社団法人共同通信社

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件は、短時間のうちに炎が広がり、黒煙が充満して35人が死亡した。3階建てのスタジオは、らせん階段で「吹き抜け構造」になっており、被害拡大につながった可能性がある。識者は原因解明に向け過去の大規模火災と同様に、再現実験やシミュレーションの重要性を指摘する。

 火災安全工学に詳しい東京理科大の松山賢教授は、らせん階段が煙突の役割となり、まかれたガソリンが気化、爆発し、一気に熱風が上昇した可能性があると指摘する。また「多くの人が逃げ遅れた原因を解明するために再現実験が重要となる」と話した。