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2019/08/05(月) 14:38:25.02ID:R/APLaea9京都を再現した「別荘地」と「温泉ホテル」2つの成功例が、東京ドーム13個分の更地を改造する計画へ...
高橋史弥(Fumiya Takahashi)
「日本をそのまま持ってくるイメージですよ」ー。
東京ドーム13個分の面積を超える広大な更地を前に、「国家最大級」と銘打たれたプロジェクトを担当する男性コンサルタントは誇らしげだった。
中国東北部・大連で「京都風情街プロジェクト」と呼ばれる大型の開発計画が進んでいる。
その全貌と狙いは、ビジネスとしての勝算は。中国の現場を訪れ、話を聞いた。
■960億の投資で「京都の街並み」を作る
計画を進めているのは「大連樹源科技集団有限公司」。不動産開発から木製工芸品の加工までを幅広く手がけるグループ企業だ。
日本側からは、宿泊事業者で作る「宿泊施設関連協会」と、施設設計やマネジメントを手がける日亜設計集団が提携先として参加している。
2019年4月に行われた3者のパートナーシップ調印式には、大連市の譚成旭市長も出席するなど、現地政府の注目度も高い。
プロジェクトは、国の最高ランクのリゾート地に指定されている大連市の「金石灘(じんしーたん)」地区の64万平方メートルの土地を利用し、別荘や商店など1600の建物を設けるというもの。樹源によると「国家最大級のプロジェクト」だという。
「樹源」社内に展示されているプロジェクトの概要
Fumiya Takahashi
「樹源」社内に展示されているプロジェクトの概要
目指すのは「京都の街並み」の再現だ。日本から設計士を招聘し、建材も極力日本産のものにこだわるという。総投資額は60億元(約960億円)にものぼる。
■「京都風」別荘地がすでに完売
樹源がここまで大規模な計画を推し進める背景には、2つの成功体験がある。取材を申し込んだところ、担当者がその場所へ案内してくれた。
担当者の運転する車に乗っていると、見えてきたのは漆喰で塗られた壁。その内側に、およそ10万平方メートルの敷地が広がっている。中に入ると、すでに完成された「京都の街並」を再現した別荘地が広がっていた。
塀の内側は「京都風別荘地」だ
Fumiya Takahashi
塀の内側は「京都風別荘地」だ
立ち並ぶ200棟の別荘や、エリア内の道も、壁の向こう側とはまるで別世界。エリアの北側に建てられた木製のやぐらのような建物は、地下から温泉を汲み上げて別荘に提供しているのだという。
温泉を組み上がるやぐらを紹介する担当者
Fumiya Takahashi
温泉を組み上がるやぐらを紹介する担当者
この別荘地は2017年に完成。価格は敷地面積の大小にもよるが、1平方メートルあたり3万元(約50万円)。一番大きな別荘は320平方メートルというから、1億5000万円を下らない計算になる。それでも200棟はあっという間に完売した。買ったのはいずれも中国国内の富裕層だという。
(略)
■「北京や南京では実現できなかった」
そして、冒頭の更地に戻る。
樹源は日本風の別荘と温泉ホテルの成功を追い風に、東京ドーム13個分以上の面積を誇る「京都街」の造成にゴーサインを出した。
2019年の夏には工事が始まり、2020年には第一期の作業が完了する。全体を1/3ずつに分割し、それぞれ別のデベロッパーが作業を担う。全体が完成するのは2024年か2025年ごろだという。
過去の成功体験があるとはいえ、大連でここまでのプロジェクトを進める狙いは何か。樹源グループの張洋・副総裁が単独インタビューに応じた。
Q:なぜ京都風情街プロジェクトを開始したのか。
A:今、日中関係は近年で最高の状態にあります。貿易額は3000億ドルを超えていて、世界の貿易で見ても最高レベル。経済面、特に貿易で両国は基礎を固めてきました。
今、日本の文化は中国に深い印象を与えています。中でも、京都の建物は中国の「唐」の時代の文化を残しているため、中国人にとって受け入れ易いんです。
民間でも、政府間でも、過去には不愉快な出来事もありました。ただ、すでに傷は癒えて関係は前進しています。皆、未来志向になっていると言えるのではないでしょうか。
(続きはソース)
https://m.huffingtonpost.jp/entry/jingdufengqingjie_jp_5d2d1e2fe4b0a873f6406a45