安倍晋三首相は6日、広島市で開かれた平和記念式典のあいさつで「核兵器のない世界の実現に向け、非核三原則を堅持する」と述べた。「核軍縮を巡っては各国の立場の隔たりが拡大している」と指摘したが、2017年に国連で採択された核兵器禁止条約には昨年に続いて触れなかった。

来年に核拡散防止条約(NPT)発効50周年を迎えるNPT運用会議について「意義ある成果を生み出すために、各国に積極的に働きかけていく」と語った。「唯一の戦争被爆国として核兵器のない世界の実現に向けた努力をたゆまず続けること。これは令和の時代においても変わることのない我が国の使命だ」と強調した

2019/8/6 8:38
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48251220W9A800C1MM0000/