アメリカのトランプ大統領は日米の貿易交渉について「われわれは原則で合意した。農家にとってすばらしいことだ」と述べ、来年の大統領選挙に向けて、中国との貿易摩擦で打撃を受ける農家の支持をつなぎとめるため、とりわけ農産品の分野でみずからの成果を強調しました。

フランスを訪問しているトランプ大統領は安倍総理大臣との首脳会談のあと、日米の貿易交渉に関する協議の成果について共同記者発表を行いました。

トランプ大統領は「とても大きな取り引きだ。われわれは原則で合意した。農家にとってすばらしいことだ」と述べ、来月下旬にニューヨークで開かれる国連総会に合わせて協定への署名を目指す考えを示しました。

同席していたライトハイザー通商代表は、農産品、工業品の関税、デジタル貿易の3つの分野で合意したとして、特にアメリカから日本に輸出する牛肉、豚肉、小麦、乳製品、ワインなどで大きな利益が得られるとしました。

さらにトランプ大統領は、米中の貿易摩擦によって中国が購入せず余剰になったとするアメリカ産のトウモロコシを日本側が購入することで合意したと述べました。

トランプ大統領としては、来年の大統領選挙に向けて中国との貿易摩擦で打撃を受ける農家の支持をつなぎとめるため、とりわけ農産品の分野でみずからの成果を強調しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/k10012048521000.html