https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190829/k10012054791000.html

南米ブラジルで、アマゾンの森林火災が記録的なペースで広がる中、8月、ボルソナロ大統領を支持する
農家のグループが、アマゾンの森林に違法に火をつけた疑いがあることがわかり、検察が捜査を始めました。

ブラジルのアマゾンでは、記録的なペースで森林火災が発生していて、ブラジルの国立宇宙研究所によりますと、
ことし1月から今月27日までに起きた森林火災の数は、8万3000件余りと去年の同じ時期の2倍近くに上っています。

こうした中、ブラジルの検察は、北部パラー州で、農家のグループが、アマゾンの森林に違法に火をつけた疑いがあるとして、
捜査していることを明らかにしました。

調べによりますと、今月10日、およそ60人がSNSで連絡を取りながら一斉に火をつけたということで、メンバーたちは理由について、
「アマゾンの開発を進めるボルソナロ大統領への支持を表明するためだった」と話しているということです。

ブラジル政府によりますと、ボルソナロ大統領は、この放火について、厳しく対応するよう関係機関に指示したということです。

アマゾンの森林火災をめぐっては、開発を重視するボルソナロ大統領の姿勢が火災を拡大させているとして、
アマゾンの保護を訴えるデモがブラジル国内でも連日行われるなど、大統領に対する批判が高まっています。