▼世界最大級のトカゲ、実はニワトリと類縁関係にあった

コモドオオトカゲは、世界最大級のトカゲ。
体長は3メートル、体重は100キロにも達することがある。

ニワトリは、最も大きいものでも体重5キロを超えない。
ニワトリは、インドネシアやオーストラリアに生息するトカゲとは異なり、泳ぐこともできなければ、大型の野生鳥獣を捕食することもない。
だが、ノボシビルスク(西シベリア)のロシアの学者たちが行った遺伝子分析により、巨大なトカゲと家畜のニワトリの類縁関係が明らかになった。

ノボシビルスクの学者たちは、コモドオオトカゲのゲノムを解読、遺伝子系図を作成し、その後、コンピューターシミュレーションを用いてコモドオオトカゲの染色体を組み立てた。
結果、コモドオオトカゲの性染色体は、ニワトリの28番染色体と一致していることがわかった。
これは進化のある段階で、コモドオオトカゲとニワトリに共通の祖先がいたことを意味している。

さらにもう一つ、コモドオオトカゲとニワトリの類似点がある。
コモドオオトカゲの心臓は、他の爬虫類とは異なり、鳥類や哺乳類のように4室に分かれているのだ。
学者らは、絶滅の危機に瀕しているコモドオオトカゲの遺伝的特性を理解することは、野生コモドオオトカゲの個体数維持に役立つと語っている。

https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/images/665/00/6650079.jpg
https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/images/226/75/2267504.jpg
https://jp.sputniknews.com/science/201909076650160/?utm_source=https://t.co/kTFesDwOL0&utm_medium=short_url&utm_content=9Fpy&utm_campaign=URL_shortening