https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d77b89fe4b0645135754f52

NEWS
2019年09月12日 16時41分 JST
「典型的で、最悪なケース」精神科医が法廷で語ったDVの“車輪構造”と児童虐待【目黒5歳児虐待死裁判・証人尋問@】

「自分の責任を感じて出廷してます」と語った医師。「私たちが『助けてほしい』という言葉を、引き出すべきだった。これは、私は社会の責任だと思います」

Shino Tanaka

東京都目黒区のアパートで2018年3月、当時5歳だった船戸結愛(ゆあ)ちゃんが亡くなった。 

4日目となる9月6日の公判では、被告人質問が行われた後、証人として呼ばれた精神科医が、DVが与える影響を説明した。
結愛ちゃんが両親から虐待を受けて死亡したとされるこの事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)の公判が東京地裁で開かれている。

DVの「権力と支配」が示す“車輪構造”

証人は、精神科医として主に虐待やDV、トラウマに関する分野を専門に扱っている。これまで被害者アドバイザーなどとして、警察の役職に就いたこともあった。

まず最初に、弁護人から証人への質問がなされた。

弁護人は、保護責任者遺棄致死罪の成立は争わないとして、事実認定はあくまで裁判所に任せると前置きしたうえで、次のように聞いた。


(弁護人)ーー優里さんの行動は、DVの概念から、説明可能かどうか。説明できるとしたら、DVによってどのような心理状態にあったかどうかという観点から伺います。

(精神科医)承知しました。


ーーまず、具体的なことをお伺いする前に、DVというものはどういうものなのかについて、ざっくり、本当にざっくりご説明いただきたいと思います。これはいわゆる「DVの車輪」と言われているもののようですが、これはどのようなことを意味しているのでしょうか。

弁護人が、DVのサイクルを示した図を証言台の横の書画カメラで映し出した。
(リンク先に続きあり)

https://img.huffingtonpost.com/asset/5d78c2443b0000c49fd0c6c0.png?ops=scalefit_630_noupscale