台風15号で被害を受けた千葉市で15日、神戸市の支援で派遣された建設作業員ら約120人が、被災家屋の雨漏りを防ぐためのブルーシートの敷設を行った。神戸市によると、被災地で大雨が予想される中、熊谷俊人・千葉市長から、久元喜造・神戸市長に作業員確保の緊急要請があった。

千葉市によると、市内では少なくとも家屋の半壊が4戸、一部損壊が206戸に上る。壊れた家屋にブルーシートを張る技術を持った職人が、昨今の建設作業員不足から確保できず、対応が滞っているという。

神戸市によると、14日夕に要請を受けた久元市長は、災害時の連携協定を市と結んでいるゼネコンなど加盟の「市安全協力会」に作業員確保を依頼。同会の依頼を受けたゼネコン大手の大林組(東京)が、社員や協力会社に呼び掛けた。神戸市は経費として約200万円を支援したという。

熊谷市長は14日に赤羽一嘉国土交通相(衆院兵庫2区選出)にも、応急処置に当たる職人の確保などを要請。熊谷市長自身のツイッターによると、その報道を久元市長も目にしていたといい、「神戸市、大林組、職人の皆さんに感謝します!」と投稿した。

熊谷市長は神戸市須磨区出身。高校時代に阪神・淡路大震災を経験している。(村上晃宏)

9/15(日) 19:36
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