https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190919/k10012090181000.html

月例経済報告 景気回復維持も原油上昇に注意
2019年9月19日 19時09分

政府は今月の月例経済報告で景気は緩やかに回復しているという判断を維持しました。一方で、サウジアラビアの石油関連施設が攻撃されたことを受け、原油価格の上昇の影響に注意する必要があるとしています。

月例経済報告は政府が公式な景気認識を示すもので、19日の関係閣僚会議で今月の内容をまとめました。

それによりますと「住宅建設」は、新規の着工件数が前の年の同じ時期より減少したことから「このところ弱含んでいる」として、1年9か月ぶりに下向きに修正しました。

一方で「個人消費」は、4K対応のテレビなどの販売が好調で家電製品の販売額が増えたため「持ち直している」という判断を維持しました。

また、中国の景気減速の影響から「輸出」は「弱含んでいる」、「生産」は「横ばいとなっているものの一部に弱さが続いている」という判断をいずれも据え置きました。

これらを踏まえて景気全体については「輸出を中心に弱さが続いているものの、緩やかに回復している」とする判断を維持しました。

一方、景気の先行きについてはサウジアラビアの石油関連施設が攻撃されたことを受け、原油価格の上昇に注意する必要があるとしています。