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倉庫の飛翔弾、過激派から? 即位行事前に拠点を捜索
小早川遥平2019年10月9日19時00分


 警視庁と埼玉県警が今月、爆発物取締罰則違反の疑いで過激派の中核派の拠点「前進社」(東京都江戸川区)を家宅捜索した。中核派が30年以上前のゲリラに使用したものと同型の飛翔(ひしょう)弾が8発見つかった事件が直接の容疑だが、天皇陛下の即位に伴う一連の行事を控え、警察当局は過激派の動向に神経をとがらせている。


 「扉を開けて出てきなさい」

 2日午前8時半ごろ、前進社の前で捜査員が中核派メンバーに呼びかけた。反応がないなか、エンジンカッターで鉄扉を切るなどし、約40分かけて入った。

 捜査関係者などによると、飛翔弾は埼玉県加須(かぞ)市内の民家の倉庫で、段ボール数箱に分け、分解されて保管されていた。全長61センチ、重さ6.2キロ。8枚の尾翼で最長1キロ飛び、着弾すると爆発する仕組みで、火薬の残りかすも検出された。

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