徳島県内で撮影されたツキノワグマ(四国自然史科学研究センター提供)
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 絶滅が危ぶまれている四国のツキノワグマの生息数が16〜24頭とみられることが、NPO法人・四国自然史科学研究センター(高知県須崎市)などの研究グループの調査でわかった。四国のクマの個体数を推定した初の学術論文といい、今後の保護策などを検討する基礎資料となりそうだ。

 研究成果は7月、学術雑誌「保全生態学研究24号」に掲載された。

 研究グループは2005〜17年に学術捕獲されたツキノワグマ13頭(雄8頭、雌5頭)の血液を使ってDNA解析をした。このうち父親になったことが確認されたのは2頭だけだった。さらに04、07、13年に生まれたとみられるクマの両親は捕獲されていなかった。未捕獲のクマがいることが推定され、血縁度から個体数を推定すると最大で24頭、最少で16頭とみられるという。

10/8(火) 9:49配信
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