16日 11時18分
 台風19号で起きた川崎市の武蔵小杉駅周辺での浸水被害の原因が、多摩川の川の水が排水管を逆流して噴き出た「内水氾濫」だったことが分かりました。

 「武蔵小杉駅近くのこちらのマンションが浸水し、停電、断水したということで、現在も復旧作業が進められています」(記者)

 川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺では、およそ720件の浸水被害が出ました。この47階建てタワーマンションでは、地下3階の電気設備が浸水したため、今も停電と断水が続いていて、住民はエレベーターを使えず階段を歩いて上り下りしています。

 「25分から30分くらい。普段筋肉を使わないから、肉離れみたいになっちゃって」(高層階の住民)

 川崎市がこの武蔵小杉駅周辺での浸水被害の原因を調査したところ、街中から雨水を多摩川に流す排水管を、川の水が逆流していたことが分かりました。

 「マンホールからでしょうか、地面から大量の茶色い水が噴き出しています」(記者・13日)

 川崎市によりますと、これは「内水氾濫」と呼ばれる現象で、通常は排水管の出口よりも低い多摩川の水位が大雨により上がったため、川の水が排水管を逆流したということです。排水管には逆流を防ぐためのゲートがありますが、川崎市はゲートを閉じなかったということで、当時の対応などについて経緯を調べています。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3805592.htm