https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191025/k10012150451000.html


崖から転落… 命を救ったスマートウォッチ 米国
2019年10月25日 23時11分IT・ネット

アメリカで、ハイキング中の男性が崖から転落して大けがをし、動けなくなったものの、身につけていたスマートウォッチの転倒したことを感知する機能が作動して、緊急通報用の電話番号に自動的に連絡が入って救助につながり、奇跡的に一命を取り留めました。

アメリカ東部ニュージャージー州で先週、友人と一緒にハイキングに出かけた28歳の男性が途中で道に迷い、友人とともに崖から転落しました。2人は、およそ30メートル下の川に転落し、男性は岩場に体を打ちつけて背骨などを折って動けなくなり、友人もけがをしたものの、奇跡的に一命を取り留めました。

2人を救ったのは、男性が身につけていたスマートウォッチに備え付けられていた転倒したことを感知する機能でした。この機能は、スマートウォッチを着けた人が転倒した場合、センサーが感知して緊急通報サービスに連絡する仕組みで、今回のケースではアメリカの緊急通報用の電話番号に自動的に連絡が入ったほか、母親にも緊急事態を知らせる通知が届き、救助につながったということです。

男性は、地元メディアの取材に対し、「本当に死ぬと思ったので、『僕は死ぬんだ』と叫びました。ほかに脱出する方法はありませんでした」と話していました。

この機能は一部のスマートウォッチに備え付けられていて、これまでもヨーロッパやアメリカでトイレで転倒した男性や自動車事故に巻き込まれた女性が一命を取り留めたということです。