経産相辞任、早くも次のターゲットの名=質問流出問題で野党手ぐすね
2019年10月26日07時18分
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 菅原一秀経済産業相の辞任ショックがさめやらぬ中、早くも次にやり玉に挙がりそうな新任閣僚の名が浮上している。野党議員の国会質問が事前流出した問題を抱える北村誠吾地方創生相だ。政府は部内から情報が流出したことを示唆しており、責任問題に発展することへの警戒が強まっている。

 24日の野党ヒアリングに呼ばれた内閣総務官室の担当者によると、漏れたのは質問通告状況などを同室が取りまとめた一覧表で、インターネットで内部共有されている文書だという。
 野党議員が「政府から出たのは間違いないか」と問うと、同室は「そう推測される」と答え、漏えいは内規違反に当たるとの見解を示した。
 北村氏は23日の衆院内閣委員会で流出問題に関し「責任が生じたときは責任を取る」と明言していたが、25日の記者会見では一転して「一般論として必要な対応を取るとの趣旨で申し上げた」とトーンダウンさせた。
 野党は「次のターゲットは北村氏だ」(立憲民主党中堅)と手ぐすね引く。安倍晋三首相の周辺は「北村氏の答弁を危惧している」と不安を隠さない。公明党関係者は「今の内閣は発足してまだ1カ月半だ。2人目は勘弁してもらいたい」とこぼした。