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多くの人が訪れる東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに、誰もが安心して乗れるエスカレーターの利用方法を広めようと27日、
東京 練馬区で、止まって乗ることを親子に学んでもらう教室が開かれました。

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エスカレーターは、転倒や転落を防ぐために、手すりにつかまり立ち止まるのが正しい乗り方ですが、
歩く人のために片側を空ける習慣が広まっていて、障害者やお年寄りが利用しにくい状況です。

東京都理学療法士協会ではこの習慣を変えようと3年前から取り組みを続けていて、27日は練馬駅周辺で親子を対象にした乗り方教室を開きました。

子どもたちは、止まって乗ることが事故防止や誰にでもやさしい利用方法になることに加え、2列で乗る方が混雑を緩和できることを学びました。

また、左の手足を自由に動かすことができないことを想定して、つえを持ってエスカレーターに乗り、東京では歩く人が多い右側の手すりに
つかまって乗る必要があることを体験しました。

エスカレーターの乗り方を巡っては、この夏、全国の鉄道事業者が一斉にキャンペーンを行うなど、「止まって乗る」ことへの
理解を求める声が広まっています。

東京都理学療法士協会の水瀬光汰さんは、「外国人観光客が増える中、日本でのエスカレーターの乗り方は片側を空けることが
マナーだと誤った認識をしている人も多い。正しい乗り方を知ってもらい、誰もが安全に利用できる環境を作っていきたい」と話していました。

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