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ソフトバンクG社長、「判断まずく反省」−WeWorkで巨額赤字
11/6(水) 17:01配信

Bloomberg
(ブルームバーグ): ソフトバンクグループの孫正義社長は、ビジョンファンド事業で1兆円近い巨額赤字を計上した四半期決算について「反省し過ぎて萎縮する必要はない」と述べ、設立を表明した2号に続く3号ファンドの組成にも意欲を示した。

6日に発表した7−9月期(第2四半期)決算は、ビジョンファンドからの営業損益が9703億円の赤字となった。前年同期は3925億円の黒字。期末時点の投資先88銘柄のうち、米ウィーワークやウーバー・テクノロジーズなど25銘柄の公正価値減少が響いた。ビジョンファンド事業の収益は2017年4−6月期から公表されており、赤字は初めて。

孫社長は会見で、「ぼろぼろ。台風というか大嵐で、これだけの赤字を出したのは創業以来ではないか」と総括し、「私自身の投資判断がまずかった。反省している」と述べた。

巨額赤字の要因となったシェアオフィス事業のウィーワークに対する財務支援については「救済ではなく、株式価値の洗い替え」だと説明。既に投資している株式価値が高過ぎたと反省し、「もう少し価値を安く仕入れた形にしたいというのが願望だった」という。

ウィーワークの現状については「赤字。年々急激に増えているのは事実」とした上で、損益改善のため、日本を除き新規ビルの増加を数年にわたり停止することを明らかにした。

一方、投資先の評価益の計算に関しては厳正な審査を受けており、「適当にやっているわけではない」と弁明。今回の赤字決算で「多くの株主、銀行の皆さんに心配をかけた」とし、今後の投資方針については「投資先の財務はあくまで独立採算。救済しにいく投資はしない」と明言した。

孫社長はさらに、7月に設立を発表済みの2号ファンドの規模については、慎重に考えざるを得ない投資家がいるとしながらも、「おおむねの枠としてはファンド1と同程度になるのではないか」との見方を示した。サウジアラビアの政府系ファンドからの出資交渉については言及しなかった。