https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191114/k10012176691000.html


米議会 ウクライナ疑惑で初の公聴会始まる
2019年11月14日 0時19分

アメリカのトランプ大統領を巡るいわゆるウクライナ疑惑で、弾劾調査を進めるアメリカ議会の初めての公聴会が始まりました。公聴会は生中継され、大統領がウクライナに圧力をかけ不正な要求をしたとされる疑惑の解明が進むのか、政府高官らの証言に全米の高い関心が集まっています。

ウクライナ疑惑はトランプ大統領がことし7月のウクライナの大統領との電話会談で、来年の大統領選挙に向けた野党・民主党の有力候補、バイデン前副大統領に不利な情報を得ようと、軍事支援と引き換えに調査を要求したとされるものです。

民主党が主導する議会下院は選挙目的の不正な要求の疑いがあるとして非公開で関係者の証言を聞き取り弾劾に向けた調査を進め、先月、調査について正式に決議したことを受けて、公開の公聴会の開催を決めました。

初めての公聴会は13日午前10時すぎ、日本時間の14日午前0時すぎに始まりました。

証言に立つのは、ウクライナ側との外交交渉を担っていたテイラー駐ウクライナ臨時代理大使と国務省のケント次官補代理です。テイラー氏は先月、非公開の聞き取りに応じていて、バイデン氏に関する調査がウクライナへの軍事支援や首脳会談の条件だったという認識を明らかにしています。

民主党は全米に生中継される公聴会で核心に迫る証言を引き出して弾劾への支持を広げたい考えで、疑惑の解明が進むのか、政府高官らの証言に全米の高い関心が集まっています。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191114/K10012176691_1911140019_1911140019_01_02.jpg