黙示の合意による通行地役権設定の有無について、多数の事例が載っている。
https://waseda.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_action_common_download&;item_id=16190&item_no=1&attribute_id=162&file_no=1&page_id=13&block_id=21

著者は裁判官の判断視点を指摘していないようだ。

・デベロッパーvs区画購入者の事例は、通行地役権設定の黙示の合意があったと認められやすい。
・否定されがちな事例は、住民同士、分譲地でも区画購入者の一部vs区画購入者の一部という構図。

また、青山町の北だ南だと分ける人がいるが、重要なのはデベロッパーが異なったかどうか?だ。

この早稲田の投稿で興味深かったのは、例えばA団地とB団地が接するときに、それぞれが公道へ至る通路について、相互的に通行地役権を認める裁判例がある
ことと、黙示的な通行地役権が認められるか否かについては、元所有者(デベロッパー)からさらに遡った土地の来歴まで判断事情に組み入れられていることだ。