11/26(火) 9:55配信 デーリー東北新聞社
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 青森県八戸市市川町の女性殺害事件で、殺人容疑で逮捕された同市下長2丁目、無職久保田良子容疑者(59)と被害者の無職大日向茂子さん=当時(81)=が市内の同じパチンコ店に出入りし、互いに顔見知りだった可能性があることが25日、関係者への取材で分かった。捜査員が今月中旬ごろ、店の常連客に話を聞くなど、同容疑者を探していたことも判明。八戸署を拠点とする青森県警捜査本部はパチンコ店が2人の重要な接点の一つとみて慎重に調べを進めている。

 2人が利用していたのは、市内のあるパチンコ店。常連客の男性によると、同容疑者と大日向さんは店内の同じコーナーでパチンコを楽しんでいる姿をよく見掛けたという。

 同容疑者は早いときは朝から来店し、昼ごろまで遊技をしていた。一方、別の関係者によると、大日向さんは市内の温泉に入った後、このパチンコ店を訪れることがあったという。

 ただ、店内では、多くの利用者が顔を合わせる程度で、男性は「どの位、お互いを知っていたのかは分からない」と話した。

 男性の元には2週間ほど前に、捜査員が来て、同容疑者と思われる複数の写真を提示し、知っているかどうか尋ねてきたという。

 こうした状況から今月中旬には、事情を知っている人物として同容疑者が捜査線上に浮上していた可能性が高い。

 同署は同日、久保田容疑者を青森地検に送検し、本格的な取り調べに入った。同容疑者はジャンパーのフードを深くかぶり、署員に付き添われながら警察車両に乗り込んだ。

 容疑者の逮捕を受け、大日向さんの遺族は同日、弁護士を通じて「事件の発生以来、今までの時間をとても長く感じました。犯人が逮捕されても母はかえってきません。今後は真相が明らかになることを望みます」とコメントを出した。