酪農家や畜産家など、生き物の命を扱うお仕事は1頭1頭を大事に育てながら多くのお世話をする大変なお仕事。そんな牛飼いの家に生まれ育った1歳児がせっせとお世話をする様子が、あまりにも可愛らしいと話題になっています。

 牛舎で長靴を履いた小さな女の子が、牛の飼料を一心不乱にせっせと与えている姿がツイッターに投稿されました。「娘が働き者すぎて、仕事が進まない母でした。ずっと見ていたい」そんな母の思いとともに動画に映っているのは、約1歳7か月の女の子。

 牛の飼料が入っている押し車から小さな手で飼料を掴み、牛の飼料入れに投げ入れては戻り、また飼料を掴んでは牛に与え……。ちょこまかとした娘ちゃんの動きに思わず笑みがこぼれてしまいます。

 途中で長靴が脱げても、履きなおそうかちょっとだけ迷ったけど、結局牛に飼料を与えてから戻って長靴を履きなおすという、牛さんファーストな様子もまた愛おしい……。

 延々と見ていられそうな光景に、歌手の加藤登紀子さんも、「可愛いすぎる!みていたくて仕事に入れない」と引用リツイート。本当にそれ!そしてそのツイートに、子どもの頃からファンだったという娘ちゃんのお母さん、感激しきり。

 そして1歳児の働く姿に、多くの人が、娘ちゃん働き者!えらい!可愛い!ずっと見ていたい!と絶賛の声多数。牛さんたちの視線も、娘ちゃんの様子を見守ってるようなまなざしがうかがえます。そんな様子から、「生き物が人を育てるんだ」という感想、「牛のほうも、子供の動きに反応して、なんか優しい動きしてるのがほんわかします」と、心を寄せている人も。

 こちらのドリームファームさんでは、常陸牛という茨城県のブランド和牛の生産を家族経営で行っており、全部で260頭ほどの牛を飼養しているそうです。家族総出で牛のお世話をしており、力仕事も多く、1頭でも調子が悪そうならすぐに対処しなければならない、大変だけど、生き物の命とダイレクトに向き合う大事なお仕事。

 だからこそ、牛飼いなどの生まれた子どもは生まれた時から飼育している家畜を大事に扱うことを、親の背中を見て覚え、命をいつくしむことを自然と身に着けていくことも多いようです。

 娘ちゃんも、生まれた時から牛さんと一緒に育ち、生後1か月に初めて牛さんとご対面。歩けるようになった1歳過ぎ頃から、箒やスコップを使ってみたり、餌やりをしてみたりとお手伝いの真似をはじめるようになったのだとか。その姿があまりにも可愛らしく、家族もいつも笑顔になるそう。

 「農場の敷地内では父親と一緒にトラクターにも乗っています!」と、トラクターでの仕事にも喜んで関心を示している様子を、お母さんは教えてくださいました。

 動画で優しいまなざしで娘ちゃんを見守っている牛たちも、いつかは「常陸牛」のブランド肉として出荷されてしまう運命。娘ちゃんは、いつかは自分が世話した牛がその後どうなるか、知ることとなるでしょう。だからこそ、自分の血肉となってくれる生き物への感謝と、生き物をいつくしむ心が、親の背中を見ながら自然と育っていくのではないでしょうか。(梓川みいな)

2019年12月11日 13時40分 おたくま経済新聞
https://news.livedoor.com/article/detail/17510554/

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