https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191223/k10012225321000.html

特集 “使えなかった”約1兆9000億円 そのワケは?
2019年12月23日 21時09分

お金をもらったのに、使い切れない…。家庭の話ならば、なんとも羨ましい話と思いますが、お役所の話となれば、意味は全く違ってきます。「使いたいのに使えない」。そんな自治体の担当者たちの悩ましい声を聞きながら、取材を進めてみた「予算」のお話です。(ネットワーク報道部記者 郡義之、社会部記者 都築孝明、熊本放送局記者 高橋遼平)

“ぼやき”から始まった取材

「使いたいのに使えない…」
取材のきっかけは、ある自治体の担当者のぼやきでした。せっかく確保した「公共事業の予算」が年度内に使い切れないというのです。そこでいくつかの県の担当者などに聞いてみると、特定の地域だけでなく、全国各地で同様の声が。


記者が長年、行政取材をしていて、よく聞くぼやきは「予算が確保できずに困ってる」でした。それだけに意外な感じがしました。いったい、全国の自治体で何が起きているのか?

調べてみることにしました。

『繰越額・不用額』約1兆9000億円超

その手がかりを求めてまず注目したのが、国が毎年、公表している「決算書」。

国が関係するそれぞれの事業でどれほどお金が使われたのか、その名のとおり「決算」がまとめられています。

まずは、取材時点で最新だった平成29年度分を分析してみることにしました。
(リンク先に続きあり)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191223/K10012225321_1912232046_1912232058_01_03.jpg