※統一21

【成都=宮坂正太郎】中国訪問中の安倍晋三首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が24日、四川省成都で会談した。

首相は冒頭「日韓両国はお互いに重要な隣国同士であり、北朝鮮問題をはじめとする安全保障にかかわる問題について、日韓、日米韓の連携は極めて重要だ」と述べた。「この重要な日韓関係をぜひ改善したいと考えており、率直な意見交換を行いたい」と語った。

大統領は「地理的にも歴史的、文化的にも最も近い隣国であり、貿易や人的交流でも極めて重要な、共に生きて繁栄するパートナーだ。一時期ぎこちないことがあっても決して遠ざかることのできない仲だ」と応じた。

そのうえで「両国の懸案を解決するためには直接会って率直に対話するのが最善の方策だ」と強調。日韓両政府の輸出管理をめぐる協議に触れ「両国が膝を交えて懸案の解決策を早急に見いだすことを期待している」と話した。

会談時間は約50分だった。24日の日中韓首脳会談にあわせて開いたもので、日韓首脳の正式会談は2018年9月にニューヨークで開いて以来、約1年3カ月ぶりだ。

2019/12/24 15:38 (2019/12/24 16:09更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53739910U9A221C1000000/