中国企業から賄賂を受け取っていた疑いで逮捕された、秋元司容疑者(48)。

受け取り方は、まるで映画のワンシーン。
高級ようかん「とらや」の袋の中に札束が入っていた。

高級和菓子の代名詞「とらや」。
その袋の中には、「ようかん」と「封筒」。

さらに、封筒の中には、300万円の札束が。

この映画に出てきそうな方法で賄賂を受け取ったとされるのが、25日に逮捕された内閣府の前副大臣・秋元司容疑者。

賄賂の受け渡しが行われたとされるのは、2017年9月の衆議院解散当日。

関係者によると、議員会館にある秋元容疑者の事務所を、IR(統合型リゾート)事業への参入を目指していた中国企業「500ドットコム」の顧問・紺野昌彦容疑者らが訪れ、選挙の陣中見舞いとして、とらやのようかんを渡したという。

その紙袋の中に、封筒入りの現金300万円が入っていたという。

徐々に明らかになりつつある、事件の構図。

捜査にあたる東京地検特捜部は、秋元容疑者らの逮捕後、自民党の白須賀貴樹衆院議員と勝沼栄明前衆院議員の事務所も、相次いで家宅捜索した。

紺野容疑者が顧問を務める中国企業の本社で、2017年に撮影された写真には、贈賄の疑いで逮捕された中国企業の副社長とともに、秋元容疑者と白須賀議員、勝沼前議員の姿が。

この中国企業の顧問・紺野容疑者のSNSには、ほかの国会議員とのつながりをうかがわせる書き込みも。

「衆議院 参議院の先生方の事務所に表敬訪問で、中華圏の数千億以上の企業をご案内」という書き込みとともに、大量の国会議事堂の入構証の写真も。

また、「国会議員の先生の皆さんにもご尽力いただき、入閣経験のある11名の議員の皆さんと盛大なパーティーができました」とも。

一方で、特捜部が関係先として、東京都内の大手パチンコチェーンの本社を家宅捜索していることがわかった。

IR事業をめぐる動きの裏に、どのような癒着があったのか、特捜部は全容解明を進めている。

12/26(木) 21:35
フジテレビ系(FNN)
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