2020/1/10 13:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200110-00050189-yom-soci

会社法違反(特別背任)などで起訴された日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件に絡み、
法務・検察当局が警察庁を通じ、ゴーン被告の妻キャロル・ナハス容疑者(53)について国際刑事警察機構(ICPO)に
国際手配を要請したことが分かった。
東京地検特捜部は、キャロル容疑者が証人尋問で虚偽の証言をしたとして7日に偽証容疑で逮捕状を取得していた。
要請は9日付。
キャロル容疑者はレバノンに滞在中とみられ、既に手配済みのゴーン被告と同様、身柄が引き渡される可能性は低いとみられる。
キャロル容疑者は昨年4月11日、中東オマーンを巡る特別背任事件に関する東京地裁での証人尋問に出廷。
事件に関わったとされる同国の販売代理店のインド人幹部(当時)と面会したことがあり、何回もメッセージのやり取りを繰り返していたのに、
「幹部は知らない」などと虚偽の証言をした疑いが持たれている。
地検などによると、この特別背任事件では、キャロル容疑者側に日産資金が流れた疑いが浮上。
特捜部がキャロル容疑者の携帯電話のデータを解析したところ、インド人幹部らを含む事件関係者と頻繁にメッセージをやり取りし、
口裏合わせをした形跡があったという。
地検の斎藤隆博次席検事は9日の定例記者会見で「偽証や証拠隠滅を行い非常に悪質。きちんと捜査する必要がある」としていた。