暖冬 希少昆虫の飼育に苦労

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20200129/3020003830.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

記録的な暖冬の影響が、農業やレジャーなどさまざまな分野に出ていますが、
白山市にある県ふれあい昆虫館では、水槽の温度が下がらず、飼育員は希少な昆虫の世話に苦労しています。

白山市にある県ふれあい昆虫館では、ヨーロッパ北部に生息し、絶滅の恐れがあるとされる
「オウサマゲンゴロウモドキ」の繁殖と飼育技術の研究に、去年11月から取り組んでいます。
しかし、予想外の暖冬によって、飼育員は繁殖に向けたオウサマゲンゴロウモドキの世話に苦労しています。

野生のオウサマゲンゴロウモドキは、交尾のあとに、メスが0度程度の冷たい水の中で過ごすことで、
体の中で卵の成熟が進むと考えられています。
昆虫館では、交尾が確認されたメスを1月7日から、ふだんの展示室から、
外気を取り込んで温度を下げた特別な飼育室の水槽に移しました。

ところが外気を取り込んでも水槽の水温は7度程度までしか下がらず、
急きょ、水温を下げるためのクーラーを用意し、ようやく4度程度にまで下げることができたということです。
県ふれあい昆虫館によりますと、例年なら施設の周辺には雪が積もり、
敷地内の池にも氷がはる時期だということですが、ことしは雪がまったくなく氷もはっていないということです。

オウサマゲンゴロウモドキの飼育を担当する渡部晃平学芸員は
「予想外の暖冬の影響で、水槽の水温が下がらず、心配しました。
引き続き、温度管理に注意して無事に産卵させて、繁殖を成功させたい」と話していました。

01/29 20:21