https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200131/k10012267391000.html

女優の沢尻エリカ被告(33)が、合成麻薬のMDMAなどを所持していた罪に問われている事件の初公判で、
沢尻被告は、起訴された内容を認めました。

女優の沢尻エリカ被告(33)は、去年11月、東京・目黒区の自宅マンションで合成麻薬のMDMAやLSDを
所持していた罪に問われています。


31日、東京地方裁判所で初公判が開かれ、沢尻被告は黒のスーツ姿で黒い髪の毛をポニーテールにして結んで法廷に入り、背筋を伸ばして証言台の前に立ちました。

はじめに名前の確認で「沢尻エリカと申します」と述べたあと、職業については「無職です」と述べました。

裁判官から起訴された内容に間違いがないか問われると、沢尻被告は「間違いありません」と述べて認めました。

弁護士も起訴された事実について争わないとしました。

沢尻被告は落ち着いた様子で、聞かれたことに対してはっきりとした口調で答えていました。

一方、検察は冒頭陳述で、被告が19歳のころから大麻やコカインなど違法薬物を使い始め、
知人から入手していたと述べました。

警察が捜索した際には、沢尻被告自身が「お守り袋の中にMDMAやLSDが入っています」と述べ、
捜索の結果、お守り袋とアクセサリーケース、冷蔵庫の3か所から違法薬物が見つかったと説明しました。

そして検察官が被告に対し、押収した薬物を示したうえで被告の物かを確認すると、沢尻被告は裁判官のほうを向いて
「はい、間違いありません」と述べました。

このあと弁護側の証人として沢尻被告が入院している病院の医師が法廷に立ち、検査の結果、
MDMAやLSDについては依存症ではないものの、大麻については軽い依存が見られると説明しました。

医師は「大麻については撮影の期間中は使っていないということだが、長い休みの時には使用し、
少し使用量が増えることもあったようだ」と述べました。


沢尻被告「女優への復帰 考えていない」

沢尻被告は関係者に迷惑をかけたことを謝罪したうえで「女優への復帰は考えていない。
影響力のある立場の人間としてあまりに身勝手な行為により、多くの方を裏切り傷つけた。
その代償はあまりに大きく、復帰を語る資格はない」と述べました。