警視庁の警察官が勤務中に、DNAの検査などと偽って女性の口の中を触ったとして懲戒免職の処分を受けました。警察官は「女性の口の中を触りたいという欲求があった」と話しているということです。

処分を受けたのは、警視庁荒川警察署の地域課に勤務する27歳の男性巡査長です。

警視庁によりますと、巡査長は去年9月までの1年間にかけて、勤務中に荒川区の路上などで、DNAの検査や飲酒運転の検査だと偽って、3人の女性の口に綿棒を差し入れ、素手で口の中を触るなどしたということです。

実際の検査では綿棒が使われることはなく、方法も異なるため女性の1人が不審に思い、警察署に連絡して発覚しました。

調べに対して巡査長は「女性の口の中を見たい、触りたいという欲求があった」と話しているということです。

職務質問をした外国人の女性などを狙って、こうした行為を繰り返し、ほかにも13人の口を触ったと話しているということです。

警視庁は31日、巡査長を懲戒免職の処分にするとともに、書類送検しました。

警視庁は「職務の信用を著しく失墜させる行為であり誠に遺憾です。厳正な規律の保持と適正な職務執行について改めて徹底して参りたい」とコメントしています。

2020年1月31日 17時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200131/k10012267571000.html