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【ソウル=恩地洋介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、大統領府で冨田浩司駐韓大使に信任状を渡した後、短時間会談した。文氏は日韓の懸案解決に向けて首脳会談の頻繁な開催に意欲を示すとともに、両国で拡大する新型コロナウイルスによる肺炎を巡り情報共有や協力を進めたい考えを伝えた。

大統領府によると、文氏は冨田大使に「安倍晋三首相が私と頻繁に会える関係を築きたがっていると聞いているが、私も同じ考えだ」と語った。元徴用工問題など日韓の懸案に関しては「近い隣国である韓日両国は世界経済が厳しくなるほど協力を強めなければならない。膝を交えて知恵を出し、解決策を見つけたい」と述べた。

文氏は7月に開会する東京五輪・パラリンピックにも言及。「韓国政府も成功のために最善を尽くしたい」と話し、2018年平昌冬季五輪の開会式に出席した安倍首相への謝意を示した。

冨田大使は文氏に「首脳間の関係構築が重要だ。両首脳が頻繁に会い意思疎通できるよう努力する」と伝えた。韓国で予定する日中韓首脳会談の年内開催に協力する考えも示した。

2020/2/7 17:15
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55387080X00C20A2EA3000/