海上自衛隊横須賀海上訓練指導隊司令の男性1等海佐(55)が、女性向けの無店舗型風俗店(デリバリーヘルス)を営業した疑いがある問題で、河野太郎防衛相は10日の衆院予算委員会で「1佐は自ら女性に性的サービスを提供し、収入を得ていた」と明らかにした。立憲民主党などの会派の山井和則氏(無所属)への答弁。

 河野氏は「本人の供述によれば、2010年2月ごろから、発覚するまでの間、妻の名義を利用して無店舗型性風俗特殊営業の届け出を提出し、インターネット上にホームページを開設した。兼業の申請を行うことなく、自ら女性に性的サービスを提供するなど実質的な経営を行い、収入を得ていた。勤務時間中にブログの書き込みなどの営業活動を行ったとも供述している」と答弁した。

 刑事上の責任については「現在、警務隊による捜査が行われており、現時点で考えられるのは、自衛隊法59条(秘密を守る義務)、自衛隊法62条1項(兼業・兼職違反)、売春防止法3条(売春の禁止)、5条(勧誘等の禁止)などにあたる恐れがあると考えられる」と述べた。

 防衛省は1佐を4日付で護衛艦隊司令部付に異動させた。1佐は護衛艦「やまゆき」の艦長も務めた。【大場伸也】
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