リニアでJR「無期限補償」方針

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http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200217/3030005798.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

環境への影響の懸念から静岡県が着工を認めていないリニア中央新幹線の県内工区をめぐり、
事業主体のJR東海はさきに県議会の一部に説明した水資源に影響が出た場合、
期限を設けずに補償するとした方針を県と国土交通省に伝えました。

2027年の開業を目指すリニア中央新幹線をめぐっては、静岡県が大井川の水量減少など
水資源への影響を懸念して県内工区の着工を認めていませんが、事業主体のJR東海は、
今月上旬に県議会自民党が開いた勉強会で水資源に影響が出た場合、期限を設けずに補償をするという
工事に伴う補償の方針を明らかにしました。

こうした中、静岡県の難波副知事が17日、国土交通省を訪れ、
JR東海の宇野護副社長から補償の方針について説明を受けました。
この中で宇野副社長からは、水資源に影響が出た場合は、公的な機関に調査を依頼して
工事との因果関係を明らかにした上で、「工事完了から何年以内」との期限を設けずに
補償するという説明があったということです。
また、この方針についてJR東海から流域の市と町に説明する場を、県が調整することを確認したということです。

面会のあと静岡県の難波副知事は「JRからの説明の場はできるだけ早く設けたい」と話していました。

補償方針の説明のあとの記者会見で、JR東海の宇野護副社長は
「南アルプスのトンネル工事は従来とかなり違うので、どういう事象が起きるのかわからない。
水への影響は出ないと考えているが、『絶対ない』という証明はできない。
水を利用している皆様の懸念の払拭につながるよう、万が一の際には
どのような補償があるのかということを説明したい」と話していました。

国土交通省の江口秀二技術審議官は「これまで流域の市町からは、水に影響が出た場合の補償を
どうするのか心配する声を聞いてきたので、その考えが利水者にメッセージとして
直接届けられることは重要だ。JRにはなるべくわかりやすく説明してもらいたい」と話していました。

02/17 20:39