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「ダークウェブ」と呼ばれる匿名性の高い闇サイトの掲示板に、口座情報やカード情報などの販売を持ちかける不正な書き込みをしたなどとして京都府警など13府県の警察が合同で25日までに会社員ら20人を検挙しました。

ダークウェブ利用者の大規模摘発は今回が初めてで、警察が実態の解明を進めています。

「ダークウェブ」は、発信元を隠す特殊なソフトでアクセスする匿名性の高い闇サイトで、薬物や児童ポルノなどの違法な取り引きに使われるケースが相次いでいます。

京都府警や千葉県警など13府県の警察は合同で、ダークウェブの違法な利用の摘発に乗りだし、クレジットカード情報や銀行口座、携帯電話の売買を持ちかける書き込みをしたなどとして、1年以上かけて、あわせて20人を検挙したということです。

このうち、千葉県の会社員、石原翔容疑者(34)は、おととし5月、「ダークウェブ」の掲示板に、いわゆる仮想通貨=暗号資産の取り引き口座のアカウントを2万円で販売するなどと書き込みをしたとして、犯罪収益移転防止法違反の疑いで25日、逮捕されました。

警察の調べに対し、石原容疑者は容疑を認めているということです。

ダークウェブ利用者の大規模摘発は今回が初めてで、警察はサイバーパトロールを強化し、違法な取り引きの実態解明を進めています。

【セキュリティー技術者は】

セキュリティー技術者の岩井博樹さんは、ダークウェブについて「匿名性が確保できるために悪用する人もいて、違法薬物の売買など、私たちが思いつく違法なものがだいたいそろっている」と話していました。

そのうえで、「ダークウェブでは個人情報も格好の商品なので、自分の個人情報が売られている可能性があるということを自覚し、どのようにして情報を盗まれないようにするか、対策を考えることが重要だ」と指摘しました。

02月25日 14時59分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20200225/2010005816.html
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