JR東日本は3日、山形新幹線(東京―新庄間)に2024年春から新型車両を投入すると発表した。新型の「E8系」車両は最高時速が300キロメートルで、現行のE3系より25キロメートル速い。26年春までに17編成を作り、E3系に置き換える。E3系の老朽取り換えに加え、高速化にも効果があるとみる。車両の投資額は500億円。


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24年春から順次投入する。新幹線区間の最高時速は300キロメートルになるが、在来線区間は130キロメートルで変わらない。高速化により東京―山形間の到達時間は数分程度短くなるとみる。E8系は高速走行による空気抵抗などを抑えるため先頭車両の「鼻」を9メートルと、E3系より3メートル伸ばした。それにともない定員は約40人分減った。

E3系より車椅子スペースや荷物スペースの大きさを広げた。防犯カメラは車内やデッキだけでなく、通路部分にも設置した。電源コンセントを全席に設置した。

山形新幹線と東北新幹線が合流する福島駅では、山形新幹線の上り列車とホームを直接つなぐ「上りアプローチ線」を26年度に新設する。130億円を投じる。これまでは上り列車と下り列車が同じアプローチ線を使っていた。上下で分けることで輸送障害が起こったときなどにダイヤの復旧がしやすくなるという。

2020/3/3 18:06
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