三井化学は2日、大牟田工場(福岡県大牟田市)に約1.8キロの専用線を通って原材料を運んでいる通称「炭鉱電車」を5月をめどに廃止すると発表した。福岡県と熊本県にまたがる三井三池炭鉱から石炭を運搬するために敷設されて以来、100年を超える歴史に幕を閉じる。

現役で最も古いとされる1915年製の電気機関車も引退する。既に廃止された路線の鉄道敷跡の一部は「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されており、歴史的価値がある鉄道の廃止を惜しむ声が広がりそうだ。

三井化学は敷地内の線路、車両や駅舎の活用方法を検討。6月に車両を撮影できるイベントを開催予定だ。


共同通信
2020/3/2 19:16 (JST)3/2 19:23 (JST)updated
https://rd.kyodo-d.info/np/2020030201002423?c=39546741839462401