兵庫県西宮市の山中で大阪市の塗装工事会社社長、馬場裕輔さん(当時41歳)が遺体で見つかった事件で大阪府警は4日にも、知人で塗装業の国本有樹被告(34)=死体遺棄罪で起訴=を強盗殺人の疑いで再逮捕する方針を固めた。
捜査関係者への取材で判明した。

国本被告は馬場さんから多額の借金をしていたといい、府警は借金返済を免れる目的で殺害したとみている。
国本被告は1月24日、馬場さんの遺体を西宮市内の山中にある竹林に遺棄したとして逮捕・起訴された。
調べに対し、黙秘しているという。

馬場さんは同月22日、経営する大阪市住之江区の会社事務所から帰宅せず、事務所のシャッターなどから血痕が見つかった。
遺体には多数の刺し傷があり、事務所周辺の防犯カメラには22日夜、国本被告の軽乗用車が停車し、約1時間後に走り去る様子が映っていた。

府警は国本被告の車から、破れた借用書を発見。馬場さんの会社のパソコンにも、国本被告が借金する内容の借用書のデータが残されていた。
一方、馬場さんの財布やスマートフォンなどは見つかっておらず、府警は国本被告が馬場さんを殺害後、財布などを奪ったとみている。

https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/340000c
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