3/9(月) 10:00配信
デーリー東北新聞社

 「お客さまの方が怖い」「精神的に限界」―。新型コロナウイルスの感染が拡大し、ドラッグストアの店員たちは毎日のようにSNSに“声”を投稿している。店頭からマスクやトイレットペーパーが次々と消え、来店者から「いつ入荷するのか教えろ」「店の裏に隠しているんだろう」と責められては謝罪する日々。八戸市内の店員たちも同様で、その怒声が耳から離れないでいる。「いつまで謝らなければいけないのか」。苦悩は続く。

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 「今日も頭を下げたな」―。眠る直前、この言葉がふいに出ていた。同市内のドラッグストアA店で働く太田真奈さん(29)=仮名=。1カ月近く続く状況に、諦めにも似た気持ちを抱くようになった。「(新型コロナウイルスが)収束しない限り、終わらないんだろうな」

 勤めて4年目。インフルエンザの流行期に入ると、マスクが品薄になることは、過去にもあった。ただ、今回ばかりは違った。

 世界的な感染拡大に加え、クルーズ船の悲劇が市民の危機感をあおった。大量にあったはずのマスクもたちまち無くなると、来店者の様子が一変。激しいけんまくで詰め寄られ、心無い言葉を浴びせられた。特に年配者は連日大声でわめき散らし、いつもあいさつを交わしていた優しい常連客はもういなかった。

 一向にやむ気配の無い、言葉の暴力。「まるで犯罪者扱い。私たちが何をしたっていうの」。気付けば体重が4キロ落ちていた。

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 市内の別の店で働く武山昭子さん=40代、仮名=も、来店者の執拗しつような攻撃に悩む日々を送る。「マスクが無くて困っているのは店も同じ。現状を理解してほしい」と強く訴える。

 10年以上勤務するベテラン店員で、東日本大震災の際も店頭に立ち続けた。「不安は当時と重なる部分があるが、今回はみんな優しさのかけらも無い」

 何度断っても、店の出入り口に「入荷未定」の張り紙を出しても、状況は変わらなかった。「従業員同士で声を掛け合って頑張っているけれど、もういい加減にしてほしい」。深いため息がすべてを物語っていた。

 最近ではマスクへの問い合わせが落ち着いてきたのに、紙製品が品薄になるというデマで“再燃”。マスク以外の商品を探している来店者の声にも、びくつく自分がいた。仕事が苦痛でしか無くなっていた。

 先日のミーティングで、アルバイトスタッフが3月いっぱいで辞めることが発表された。少しうらやましく思った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200309-00010002-dtohoku-l02

★1:2020/03/09(月) 11:59:25.99

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