昨年1年間に運転免許証を自主返納したドライバーは全国で前年比42・7%増の60万1022人に上り、制度が始まった1998年以降、最多だったことが9日、警察庁のまとめでわかった。昨年4月に東京・池袋で起きた旧通産省工業技術院の元院長(88)による暴走事故などで、社会的な関心が高まったことが背景にあるとみられる。

警察庁によると、75歳以上は同20・0%増の35万428人で、全体の58・3%を占め、2014年の3・6倍に上った。75歳未満も大幅に増え、前年の1・9倍にあたる25万594人だった。

 一方、免許証に代わる本人確認書類の「運転経歴証明書」を受け取ったのは、前年比44・7%増の51万9188人で、2002年の制度導入以降で最多となった。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200309-OYT1T50284/