https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/K10012322591_2003100939_2003100940_01_02.jpg

アメリカで大統領選挙をめぐるフェイクニュースが大きな問題となる中、ホワイトハウスの高官が野党 民主党の最有力候補バイデン前副大統領の発言を編集してツイッターに投稿した動画に関して、ツイッター社は情報操作に当たるとして警告を発しました。




ツイッター社が警告したのはホワイトハウスのスカビノ・ソーシャルメディア部長が7日に投稿したバイデン前副大統領の発言の動画です。

動画ではバイデン氏の「もしわれわれが内部で対立すれば、われわれはトランプ氏を再選させるしかない」という発言のうち、「われわれはトランプ氏を再選させるしかない」という部分だけを切り取って編集しています。

この投稿にはトランプ大統領もリツイートし、アメリカのメディアはバイデン氏がトランプ氏の再選を認めているかのような印象を与えていると指摘していました。

この投稿に関してツイッター社は8日、「情報操作されたメディア」と表示する警告を発しました。

アメリカでは大統領選挙をめぐるフェイクニュースが大きな問題となっていて、ツイッター社は先月、動画などがユーザーを欺く意図で改ざんされていた場合は「情報操作」と判断して警告を表示する新たな対策を打ちだしていました。

ツイッター社が新たな対策に基づいてホワイトハウスの投稿に警告を発したのは今回が初めてです。

これを受けてスカビノ部長はツイッターに「情報操作していない」と書き込み、ツイッター社の判断に反発を強めています。

2020年3月10日 9時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200310/k10012322591000.html