新千歳空港の輸出貨物量69%減
03月17日 12時21分
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200317/7000019192.html

先月、新千歳空港から輸出された貨物の量は、去年の同じ時期と比べておよそ70%減ったことが分かりました。新型コロナウイルスの影響で、中国本土や香港向けのホタテが大幅に落ち込んだことが要因とみられています。

新千歳空港で国際貨物を取り扱う会社「札幌国際エアカーゴターミナル」によりますと、先月、新千歳空港から輸出された貨物の量は372トンと、去年の同じ時期と比べて69%減りました。
このうち、道内から輸出する農林水産物の主力、生のホタテの輸出量は165トンと去年より82%減り、大幅な落ち込みになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、中国本土や香港でホタテの需要が激減したことが背景にあるとみられています。
今回の感染拡大は、政府や道が力を入れてきた農林水産物の輸出にも影を落とした形です。

会社では「政府が中国からの旅客機が到着する空港を限定するよう要請したことを受けて、中国や香港の便がなくなったので、さらに輸出量が減少するのは避けられない見通しだ」と話しています。