大阪狭山市で3月4日、会社役員の男性(59)が路上で刺されて負傷した事件で、大阪府警がブラジル人の男(36)を強盗殺人未遂の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材で判明した。府警は、男性が多額の現金を所持しているとの情報を男が事前に入手し、複数の人物が関与して強奪を計画した疑いがあるとみて調べている。

 事件は同日午前7時50分ごろに発生。金属回収・販売会社に出勤途中だった男性が、外国人とみられる若い男に背後からナイフ(刃渡り15センチ)で首や腹を刺された。男性は会社の資金数百万円が入ったリュックを奪われそうになったが、近くを通りかかった同社の取引先の従業員が制止。若い男はそのまま逃げた。男性は命に別条はない。

 捜査関係者によると、現場に残されていた携帯電話などからブラジル人の男の関与が浮上。府警は16日、逮捕した。この男の逃走を助けたとして、日本人の20代の男子大学生も犯人隠避の疑いで逮捕。他にも実行役などがいる疑いがあり、府警が捜査している。【伊藤遥、土田暁彦】

(最終更新 3月18日 11時45分)
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