クルーズ船の感染者が衝撃の告白
新型コロナウイルスの感染者が続出したクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセス。

「直撃LIVEグッディ!」では、船内で感染して入院治療を受けた60代男性の妻・Aさんに話を聞くことができた。

Aさんが番組に明かしたこと…それは、退院から2週間たった3月17日、Aさんの夫に再び新型コロナウイルスの陽性反応が出たということだ。

ダイヤモンド・プリンセスに乗船していたAさん夫妻に、最初に陽性反応が出たのは2月10日のこと。夫婦で陽性反応が確認され、翌日の11日に下船。それから2週間以上入院していた。

その後、夫婦それぞれが2度ずつ検査して陰性だったため、3月4日に退院したという。

しかし、陰性と告知された日から2週間以上経過した3月15日。Aさんの夫は突如、腹痛を訴えたという。

Aさんはすぐに救急車を呼ぶため、電話を手に取った。救急隊員に「新型コロナウイルスに感染していたが陰性になり、退院した」ことを伝えると…

救急隊員:
保健所にも電話します。もうちょっと待ってください

Aさん:
電話してから4時間以上たって、防護服を着た救急隊員が来たんですが、夫は「気が遠くなりそうだ」と苦しんでいました

対策は徹底していたはず...なぜ?
病院に到着したのは、電話から5時間以上が経過した午後10時過ぎだったという。

病院では腸炎と診断された。さらにPCR検査を同時に受けたところ、3月17日に陽性反応が確認されたという。

Aさん:
抗体ができていると思って、普通に生活していました。陰性反応が2回も出ていたので、大丈夫だと思っていて…

Aさんによると、退院時に医者から「普通に生活をしてよい」と言われたそう。体調の良い日には外出することもあったが、マスクや手袋を着用するなど対策を徹底していたため、「他から移されたとは考えにくい」とAさんは言う。

Aさん自身も18日に再度検査したところ、19日に陰性だったことが判明している。

ウイルスが残っていた可能性が考えられる
2月26日には、大阪市の40代バスガイドの女性が退院後、2週間以上たってから再び陽性となり、再入院した事例がある。さらに、三重県でもダイヤモンド・プリンセスに乗船していた70代男性が退院後、12日経ってから再び陽性となっている。

陰性が確認されても安心できない、未知の新型コロナウイルス。なぜ再び陽性反応が出たのだろうか?グッディ!のスタジオでは、ナビタスクリニック理事長で感染症に詳しい、医師の久住英二さんに聞いた。

立本信吾フィールドキャスター:
再び陽性反応が出たという60代の男性。奥様は外出時について「主人は体力がなかったが、混んでいる電車には乗らず、マスクもずっと着用。外では手袋をして、こまめな消毒もしていた」と話していました。対策はしっかりされているように感じます。

安藤優子:
(対策は)完璧に思います。他から、改めてコロナウイルスをもらってしまった可能性は低いと奥様はお話されていましたね。久住さん、これはどういうケースなんでしょうか?

久住英二氏(ナビタスクリニック理事長):
中国では、治った人にきちんと免疫ができることが分かっていますから、1回治った方が再びウイルスに感染するのは考えにくいと思います。鼻のところをぬぐう検査なので、ここ(鼻)にウイルスがいなければ反応は出ないんです。
だからウイルスが検出されなかったと言っても、ここにいなかっただけで、全身にいなかったということにはならない。その陰性というのが正しい陰性ではなく、ウイルスがずっと消えずに残っていた可能性が考えられると思います。

安藤優子:
この男性はお腹が痛くなったということですが、それもコロナウイルスの症状なんですか?

久住英二氏(ナビタスクリニック理事長):
率は低いですが、症状が出る方もいらっしゃいます。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00010015-fnnprimev-soci&;p=2
3/19(木) 20:58配信