日本時間23日早朝のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の時間外取引で米株価指数先物が急落し、取引を一時中断する「サーキットブレーカー」の措置がとられた。ダウ工業株30種平均先物で流動性の高い「Eミニ・ダウ先物」6月物は前週末清算値と比べ954ドル(5.0%)安い1万8086ドルと節目の1万8000ドル目前まで売られた。米国で経済対策のとりまとめが難航しているとの報道があり、売りが膨らんだ。ダウ平均の20日終値は1万9173ドル98セントだった。

米政権が方針を示す2兆ドルの経済対策について、野党・民主党のペロシ下院議長が独自の法案を出す方針を示し、対策の早期とりまとめに不透明感が強まった。米国のニューヨーク州で22日から在宅勤務の義務化が始まるなど、新型コロナウイルスの感染拡大が世界の経済活動の停滞につながるとの警戒感も相場の重荷になった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/3/23 7:33
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL23H58_T20C20A3000000/