神奈川県衛生研究所(神奈川県茅ケ崎市)で25日、新型コロナウイルスの感染の有無を素早く調べられる「迅速検出法」の運用が始まった。現在主流の「PCR検査」は解析に数時間かかるが、迅速検出法は10〜30分程度で済む。県によると、同研究所の1日あたりの検査可能件数は従来の倍にあたる100件超になるという。

検査精度はPCR検査と同水準だという。神奈川県の黒岩祐治知事は25日の記者会見で「コロナとの戦いに大きな力になることを期待したい」と述べた。

県によると「(他地域の)衛生研究所とも順次話し合いを進めており、実施の準備が進んでいる」という。迅速検出法に使う試薬はベンチャーのダナフォーム(横浜市)が販売する。

迅速検出法は2月下旬に県衛生研究所と理化学研究所が開発した。

2020年3月25日 16:22
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