新型コロナウイルスの感染者をめぐって、千葉県内では、感染経路を把握できていない人が感染者の4分の1にのぼることや、海外から入国後に感染が確認されるケースが増えていることがわかりました。

これは27日千葉県庁で開かれた対策本部会議で報告されました。
それによりますと、26日までに県内で確認された感染者56人のうち、4分の1の14人の感染経路を把握できていないほか、今週以降26日までに報告された感染者14人のうち、11人は海外に滞在していた人で、入国後に感染がわかったということです。
これを受けて会議では、今後の患者の増加に備え、重症患者に対応できる病床の確保に力を入れることや、県が主催するイベントの中止や延期の対応を来月24日まで続けることを確認しました。
このほか会議では、国際便で成田空港に到着した人で感染がわかった場合に、国が責任を持って病床を確保することや、症状がなくなったあとも退院の基準を満たせず、入院が長期化するケースがあることから、新たな基準を示すことを求める要望書を今月中に国に提出することも決めました。
会議のあと森田知事は東京都だけでなく、隣接する県も不要不急の外出自体の自粛を呼びかけていることについて、「東京への外出自粛は求めるが、千葉県はそこまでせっぱ詰まってはおらず、現段階では行わない。生活や経済とのバランスを見て要請内容を考えていく」と述べました。

03月27日 17時58分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200327/1000046257.html