洗濯してもダメ、着てもダメ。いったいどうすれば…。

アクリル、ナイロン、ポリエステルなどの合成繊維でできた衣服を洗濯すると、何十万ものマイクロプラスチック繊維が引きはがされてしまいます。最近の研究によると、合成繊維の衣服を着ているだけで、洗濯するよりも多くのマイクロファイバーが放出される可能性があるそうですよ。

Environmental Science and Technology誌に発表された研究結果によると、ポリエステル製の衣服を着て、ただ普通に生活するだけで、数時間もすれば洗濯するのと同じ量の繊維汚染が発生してしまうのだとか。

研究論文の筆頭著者で、イタリアの高分子・複合材料研究所の研究者であるFrancesca De Falco氏は、声明でこう述べています。

水と大気、それぞれに合成繊維がバラまかれている証拠はたくさんあります。なので私たちは、衣類からその両方に放出されているマイクロファイバーについて、同時に研究することにしたんです。

◯ポリエステル製の服を着ているだけで、洗濯する3倍のマイクロプラスチックをばらまいている

研究では、4種類のポリエステルと、ポリエステルを混合した衣服を対象に調べました。摂氏40度のぬるま湯で衣類を一つ一つ洗って繊維の放出量を測定したところ、1gあたり700〜4,000個のマイクロファイバーが、一度の洗濯サイクルではがれました。

※中略

◯海洋生物の安全を脅かすマイクロプラスチック

衣服を洗濯することで生じるポリエステル、アクリル、ナイロンの破片はかなり小さく、下水処理場で引っかかることなく通りすぎてしまいます。その後、川や海で毒素を放出して、海洋生物を危険にさらします。また、衣服から空気中に放出されたマイクロファイバーを吸い込んでしまうと、健康を害する可能性もあります。最近の研究によると、大気中のマイクロファイバーは最終的に海にも辿り着いてしまうようなので、私たちのファッションの選択が、海洋生物の安全を脅かしているともいえます。

最大の問題は大量生産。温暖化に影響も……

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以下も略で引用ここまで。
全文は下記よりご確認ください。

https://www.gizmodo.jp/2020/03/microplastic-pollution.html