https://special.sankei.com/a/international/article/20200331/0003.html
米医療現場は限界に 呼吸器2人で1台、マスク使い回し


【ニューヨーク=上塚真由】新型コロナウイルスの感染者が16万人を超え、世界最多となっている米国。「震源地」となっている東部ニューヨーク州では外出制限などを導入するが、感染者の増加ペースは抑えられず、新たに南部ルイジアナ州や中西部ミシガン州などが「ホットスポット(一大感染地)」となる懸念が出ている。米国の医療現場は、増え続ける患者への対応で限界に達しつつある。

 ■「この世の終わり」

 ニューヨーク市内で感染者が最も多いのは移民が多く住むクイーンズ区だ。同区のエルムハースト病院では連日、検査を待つ人が長い列を作る。同病院の医師らが米メディアに語ったところによると、救急治療室の患者数は1日400人以上で通常の2倍。医療用マスクは使いまわしだ。先週半ばにはこの病院で1日に13人が死亡、病院には遺体保管用に冷蔵トラックが横づけされ、医師の1人は「この世の終わりの光景だ」と語った。

 病院ごとに患者数は異なるが、市内の病院はどこも医療用品が不足している。マンハッタン区の病院では、新型コロナに感染した男性看護師が24日に死亡。同僚の看護師らは物資不足の窮状を訴えるためゴミ袋を着用する姿をソーシャルメディアに投稿した。
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2020.3.31