去年、札幌で安倍総理の街頭演説にヤジを飛ばした男女が、相次いで警察官に排除されました。2人は、裁判を起こし、損害賠償を求めていますが、3日の裁判で新たな映像を証拠として提出しました。

 映像は、原告の女性が、3日、裁判所に新たな証拠として提出したものです。

 「増税反対!やめろ!権力反対!」(排除される女性)

 原告の当時大学生の女性らは、去年7月、札幌・中心部で参議院選挙の応援演説をしていた総理に「増税反対」とヤジを飛ばしたところ、警察官に腕をつかまれ、その場から排除されました。

 このため、精神的な苦痛を受けたなどとして、道警を所管する道に、合わせて660万円の損害賠償を求める裁判を起こしています。
 3日の裁判で道警は、排除した理由について、「ヤジに反発する聴衆もいて、小競り合いになる危険を避けるための適切な対応だった」。つまり、警察官の対応はトラブルになるのを避けるためで、表現を規制したわけではないと主張しています。これに対し、原告の女性らは、3日、提出した映像を見る限り、現場は、小競り合いになるような切迫した状況ではなかったと反論しています。

 「ヤジ自体は特異な行為ではない。せめて事実をねつ造しないで、うそをつかないで」(原告の女性)
 「ヤフーコメントを証拠に出してきて、道警の行為を応援している市民がたくさんいるんだという主張を道警側がしている。自分たちの行為を裏付ける証拠は一切ない」(弁護団)
 「(道警は)とにかく無駄に時間を引き延ばして事実を明らかにしないで、議論をかみ合わせないでということを徹底してますよね」(原告の男性)

 次の裁判は6月15日で、弁護団は「証拠に基づいて事実を法廷で明らかにする」と話しています。

4/3(金) 20:46配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200403-00000013-hbcv-hok
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