海の中を泳いでいる時、多くのイカたちはその身体の表面の色を瞬時に変化させて、いろいろなパターンを描いている。

カリフォルニアの「モントレーベイ水族館研究所(MBARI)」では、そのパターンの意味するところについての研究をスタートさせたんだそうだ。

https://youtu.be/iANgyT95bmA

「アメリカアオリイカ」は、別名「レッドデビル」とも呼ばれる大型のイカである。身体の表面の模様が目まぐるしく変わることで知られている。

 この個体は上が暗くて下が明るいのがわかるかな? 

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こちらの個体はまだら模様に点滅している。

https://livedoor.blogimg.jp/maranda/imgs/3/5/35404441.jpg

わかりにくいけど、目の周りだけが暗くなっている個体。

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ちょっと遠いが、明暗が縦割りになっている個体。
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イカが体色を変えるのは、保護色であったり擬態であったり、お互いにコミュニケーションをとっていたりなど、いろいろな理由が考えられてきた。模様のパターンだけでなく、変化させるスピードにも意味があるようだ。

今回のMBARIによる研究でわかってきたのは、仲間のイカが近くにいる時に激しい変化が起きるという点だ。狩りをするとき、お互いに模様のパターンを変えることで、「今からこの魚を襲うよ!」「邪魔しないで!」などといった、コミュニケーションをとっているのではないかと考えられている。

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 色が変わる仕組みについては、下の記事もぜひ参照してほしい。

 こちらはダイバーが遭遇したアメリカアオリイカ。体色が激しく変化するのがご覧いただけると思う。

https://youtu.be/2Hv17U2z2q0

 このパターンの解読にはまだ時間がかかるのだろうけれど、もしかしたら未来のいつか、イカたちと意思の疎通ができる日が来るかもしれないね。

http://karapaia.com/archives/52289517.html