総務省が14日発表した2019年10月1日現在の人口推計によると、近畿2府4県の推計人口は2052万7千人と前年比0.23%減少した。減少率は全国(0.22%)を上回った。外国人の推計人口は前年比8.4%増の38万6千人となり、人手不足を背景に受け入れが拡大している。

総人口は滋賀を除く5府県が減少した。滋賀は人口増加率が0.11%と全国の都道府県の中で唯一、人口減少から人口増加に転じた。製造拠点が多いこともあり、外国人が前年比20.8%増えたことなどが影響した。

大阪の人口減少率は0.04%と前年より0.08ポイント縮小した。大都市圏では外国人の増加が人口減を緩和している。一方、近畿6府県で人口減少率が最も大きかったのは和歌山で、減少率が前年に比べて拡大したのは奈良だけだった。

日本人と外国人の府県を超える転出入と出入国を反映した「社会増減率」をみると、大阪は0.27%、滋賀は0.26%、京都は0.07%、兵庫は0.03%のプラスだった。兵庫県は減少から増加に転じた。

2020/4/14 19:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58040480U0A410C2LKA000/
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