https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200415-00010004-reutv-int
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 気温が上昇すれば新型コロナウイルスの感染力は弱まるのか──ある専門家によると、それはまだ分からない。
この指摘は、暖かい都市や広範囲に広がった都市が、ウイルスの打撃を回避できるという期待や、夏になれはウイルスが終息するとの期待を弱めるかもしれない。

スタンフォード大学の感染症専門家、デービッド・レルマン氏は、このウイルスは確認されてから日が浅く、科学者は十分なデータを収集できていないと述べた。
「新型インフルウイルス、パンデミック・インフルウイルスの場合、ヒトに感染する最初の数年間は季節性をあまり示さない。季節性を示すには時間がかかる」
暑いか寒いかは関係なく、ウイルス感染は起こり得るという。
「暖かい地域では感染が少ないことを示すケースもある一方、どこでもその状況が確認されているわけではない。例えば米国を見てみると、
ニューオーリンズは今、全米で最も暖かい場所の1つであるにもかかわらず、恐ろしい爆発的な感染拡大が起きている」

世界保健機関(WHO)は、気温がパンデミックに影響するという具体的な証拠はないとした上で、調べてみる価値はあるとしている。
しかし臆測は続いている。
トランプ米大統領は2月、ウイルスが2カ月以内に終息する可能性があると示唆した。
「4月になれば暖かくなり、このウイルスはなくなると多くの人が考えている」と会見で語った。

レルマン氏は、警戒を怠らず、油断しないようにと警告する。
「これが真実と仮定して政策を立てるべきか?私の謙虚な意見では、そうではない。もし今そうした決断を下して間違っていたら、
数週間にわたる社会的距離の確保など、今やっていることの効果をすべて失うことになる」