https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58318730R20C20A4QM8000
トイレ紙など衛生紙出荷、3月過去最高 品薄騒動で

日本製紙連合会(東京・中央)は21日、トイレットペーパーなど衛生用紙の3月の出荷量が前年同月比27.8%増の20万1000トンだったと発表した。SNS(交流サイト)の誤情報をきっかけに全国各地の売り場で品切れになるなど品薄騒動に発展し、注文が殺到。過去最高の出荷量という。

3月の紙と板紙の国内出荷量は前年同月比6.1%減の202万1000トンとなり、8カ月連続で前年を下回った。衛生用紙以外はすべてマイナスだった。印刷・情報用紙が16.2%減の54万4000トン。新型コロナウイルスの感染拡大で「イベントが中止になったほか、テレワークの拡大で書類のデジタル化が進んだことが影響した」(同連合会)。パンフレットやチラシなどに使われる塗工紙は21%減の27万9000トンと大幅な落ち込みとなった。

板紙の出荷量は3.1%減の96万5千トンで6カ月連続のマイナスとなった。主要品目の段ボール原紙は2.2%減の78万4000トン、菓子箱などに使われる白板紙は8.6%減の11万6000トンだった。

2020年4月21日 18:49 日経